説明
【1回券ご購入のお客様へ 通し券の特別割引のご案内】
全6回通し券を、1回券分のお値引きを適用して¥14,500でご購入いただけます。
1752年に出版されたJ.J.クヴァンツの「フルート奏法」は約370ページに及ぶ大著で、バロック時代の音楽習慣を書き記した最も重要な文献の一つです。フルートのことのみならず、音楽家としての心構え、音楽理論、様式、よい趣味などありとあらゆる音楽について書かれています。しかしながら言葉遣いは時に饒舌すぎて現代人には分かりにくく、最初から最後まで読み通すにはかなりの忍耐が必要です。このオンライン講座ではバロック・フルート奏者である前田りり子が実演を交えながら、楽しく、分かりやすく解説をしていきます。
例えば第1回はフルートを吹く人以外には関係ないと思われるかもしれませんが、異名異音という当時独特の音程の取り方など、ほかの楽器を演奏する人にもかかわる重要なことが書かれています。興味のある回だけを視聴することも可能ですが、1月30日までアーカイブ配信がありますので、後から全講座を聴くことも可能です。ライブ配信後には質疑応答の時間もありますので、分からなかったことの理解を深めることもできます。バロック音楽に興味があるプロ、アマ、聴衆、すべての方の手助けになる講座です!
【講座スケジュール】
2024年
第1回 7月27日(土)
第2回 8月10日(土)
第3回 9月14日(土)
第4回 10月19日(土)
第5回 11月2日(土)
第6回 12月14日(土)
各回配信開始時間 19:00
ライブ視聴特典 各回 20:30頃より質疑応答スタート
ライブ視聴の場合90分程度の講座の後、チャット機能を使った質疑応答の時間を約1時間設けます。
全ての講座はライブ配信後、アーカイブ配信として2025年1月30日まで視聴できます。
【受講料】
1回 ¥3,500
全6回通し券 ¥18,000
【講座内容】
第1回
序論 音楽に携わろうとする人に要求される資質
第1章 フルートとその小史
第2章 フルートのもち方と指のおき方
第3章 フルートのフィンガリングと音階
第4章 アンブシュア
第2回
第5章 音符、音価、拍子、休符、その他の音楽上の記号
第6章 フルートを吹くにあたってのタンギング
第7章 フルートを奏する際の呼吸
第3回
第8章 前打音とそれに準ずる小さな本質的な装飾音
第9章 トリラー
第10章 初心者が自習に際して注意すべきこと
第11章 よい歌唱、よい器楽演奏全般
第12章 アレグロの奏法
第4回
第13章 単純な音程に対する任意の装飾
第14章 アダージョの奏法
第15章 カデンツァ
第5回
第16章 フルート奏者が公開コンサートで奏する場合に注意すべき点
第17章 伴奏者、または別の言い方をすれば、独奏声部に付加された伴奏、あるいはリピエノ声部を奏する者の義務
第6回
第18章 音楽家と音楽作品論
前田りり子(Liliko Maedaフルート)
9才よりモダンフルートを始める。小出信也氏に師事。高校2年の時に、全日本学生音楽コンクール西日本大会フルート部門において第1位入賞。その後バロックフルートに転向し、桐朋学園大学音楽学部古楽器科に進学。有田正広氏に師事。オランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学し2000年に同大学院を卒業する。ウィルバート・ハーツェルツェット、バルトルド・クイケン両氏に師事。1996年、山梨古楽コンクールにて第1位入賞。1999年、ブルージュ国際古楽コンクールで第2位入賞(フルートでは最高位)。現在は中世、ルネッサンス・フルートからロマンティック・フルートまでを駆使して、国内外で幅広いソロ・室内楽のコンサートを行うほか、「ソフィオ・アルモニコ」「リベラ・クラシカ」「メネストレッロ」など、多数の古楽グループで活発な演奏活動を行っている。特に「バッハ・コレギウム・ジャパン」ではJ.S.バッハの管弦楽組曲第2番や受難曲、カンタータ等多数の録音、海外公演を行っている。ソロ・アルバムとしては「J.S.バッハと同時代の作曲家によるフルート音楽」「パリのフルート音楽~華麗なるロココの饗宴~」「J.M.オトテールフルート組曲集」などをリリースし好評を博している。2016年には世界でもまだ珍しいルネサンス・フルート・コンソートのアルバム「魅惑のルネサンス・フルート」を、2018年にはティールマン・スザート:ダンスリー ルネサンス舞曲集(全曲)」をリリース。また室内楽では「テレマン パリ四重奏曲」 全曲録音をリリースし、高い評価を受けている。単行本「フルートの肖像」を東京書籍より出版し、トークコンサート、講演、執筆等も積極的に行っている。東京藝術大学非常勤講師。
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